ファッション雑誌の法律的な問題について

ファッション雑誌の法律的な問題について

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ファッション雑誌の法律的な問題について

ご質問内容

現在、ファッション雑誌のモデルさんが着ている洋服に近い服を一式で販売するというECサイトを立ち上げようと考えているのですが、その際に法律的に問題になる可能性のあるものはありますか?

また、もしある場合はそれがどのようなものか教えていただけないでしょうか?

当事務所の回答

本件については著作権と意匠権が問題となります。

まず、簡単にいうと、著作権法で保護されるのは対象物がクリエイティブなものかどうかによって変わってきます。つまりクリエイティブに創作されたものをまねすれば著作権法違反となる可能性があります。

但し、著作物の範囲はクリエイティブなものなら何でも良いわけではなく、対象分野は文芸、学術、美術、音楽の4つしかありません。

衣服のデザインについては、判例では一般論として美術作品として著作権法で保護する可能性を認めながらも、要件を厳格に解して消極的な姿勢を示しています。

よって、本件の場合は、著作権法ではなくて意匠法の保護の対象と考えるべきと考えられます。意匠法の場合は特許庁に申請して登録する必要があります。

その場合は新規性や市場にあるものから容易に考え出せないことが要求されますが、そこで認められれば、同一や類似の他社の衣装に対して、意匠権の侵害として訴えられたり、損害賠償訴訟がなされたりする可能性があります。

したがって、ご質問いただきました、法律的に問題になる可能性というのは、意匠法に反するかどうかが問題となり得、これに反すると、損害賠償請求、あるいは訴え提起の可能性があるという問題点があると思います。
 

 

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