ISO26000に関して

こんなことがあったらどう思いますか? ―企業の社会的責任―

まず、皆さまのお孫さんがサッカーをはじめたとします。

お孫さんに、一流ブランドのサッカーウエアをプレゼントしてあげました。
しかし、その後、このウエアは、発展途上国の製造委託会社で、お孫さんと同じ年頃の子供たちに、児童労働をさせて製造されて、日本に輸入されていることが明らかになりました。

皆さまは、この一流ブランド会社についてどう思われるでしょうか?

次に、皆さまが自然保護に協力するため、非常に低燃費の車を購入したとします。

ところが、低燃費技術に使用する部品に使われるレアメタル(希少金属)の供給先を辿っていくと、紛争地域でテロリストが関与していて、供給代金は彼らの資金源となっている可能性があり、しかも広範な自然破壊も伴うことが明らかになりました。

それがわかったとき、皆さまは、この自動車メーカーに対してどのようなイメージを持たれるでしょうか?

おそらく皆さまは、両事例ともに、これらの企業について、CMなどでは、良いことをさんざん言っていながら、見えないところで、非常にずるいことをやっている会社だというイメージをもつことと思います。

そして、もしそのようなことをやっていない会社があるのなら、そちらから購入しようと思われるかもしれません。
近時は、SNSの発達によりこうした情報が瞬時に消費者に伝えられるようになり、企業はこのようなイメージダウンになることにものすごく神経質になっています。

近時の企業の社会的責任の議論の背景には、このような社会の変化が存在しています。

企業の社会的責任とは何か

それでは、企業の社会的責任とは何でしょうか?

まず、企業の社会的責任に対比される概念として、企業の法的責任というものがあります。
企業の法的責任とは、法律、条例、通達、契約等により企業に義務付けられる責任のことを言いますが、こちらは概念の定義や範囲が明確です。

それでは、企業の社会的責任という概念はどうでしょうか?

企業の社会的責任というのは、英語でいうと、Corporate Social Responsibilityというもので、略してCSRといわれるものです。こちらは、企業が社会においてどのような役割を果たすべきかという評価であり、定義・範囲が明確ではなく、国や社会の歴史によっても異なり、内容や範囲が千差万別です。

ですから、一義的に、「これがCSRです。」と説明できるものではありません。
次のコラムより、日本の現代経済史を紐解きつつ解説させていただきます。

コラム

日本型CSRの形成(1)1970年代以前
日本型CSRの形成(2)1980年代
日本型CSRの進化(3)1990年代
日本型CSRの進化(4)2000年代
世界のCSRリスクの具体的事例
CSRの国際規格登場
CSR経営はどのように行うのか

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